一般気象学 p.293~
「決定論的カオスと天気予報」
ここではアンサンブル予報がどういうものか説明するためにカオス理論を使っていますが、ここで説明しているカオス理論は「初期値が違うと結果が大きく異なる」というものです。
限られたページ数で説明するので仕方ありませんが、これはカオス理論の本質ではありません。特徴の一つでしかありません。(そもそも気象学ってカオス理論で説明できるほど単純ではないと思いますけど。。。)
カオス理論の本質は、「一見ランダムな現象にみえるものが実は単純な法則で説明できる」場合があることです。
ロジスティック写像などを使うとランダムに見えるものが綺麗なグラフィックに見えます。
いい題材を見つけられていないので、詳細はネットを検索していただくとして。。
とにかく、カオス理論で作ったグラフィックはランダムとは思えないくらい綺麗ですよ。
カオス理論を別の言い方をすれば、高校の数学で数列を学ぶと思いますが、それをもっと別の次元で一般化するような理論です。(ってわかり難いですね)
さらに例えば、ショパンのピアノ曲はとても叙情的で素敵なハーモニーですが、その楽譜も「もしかすると」単純な数式で表現できるかもしれない、っていうものです。(ちょっと飛躍しすぎか?)
以上は、15年以上前に学んだ知見によるものなので、現在はもっと研究が進んで違っているかもしれません。
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