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誰の役にも立たない気象予報士のお勉強

気象予報士一発合格目指して、メモ代わりに書いていきます。 →それほど甘くはなかったので四苦八苦する様子を書いています

カテゴリー「過去問」の記事一覧

実技の採点基準について(論述問題)

採点基準についてはとても難しく、どこまで精度を要求されるのか、あるいは言葉は違うし、キーワードは入っていないけど、同じ事を書いている場合は何点減点されるのか?などなどいくら考えても正解は見えてこない。

教科書・らくらく突破にはある程度の採点方法が記されていますが、かなり厳しい。
・キーワードが含まれていなければ0点
・物理的矛盾があれば0点
など。

現実の採点はそうなのかもしれませんが、本番基準で採点する必要は本当にあるのか?
と思っていた。

そこで自分の場合は、
・キーワードが含まれていなくても言いたいことが正しければ部分点をあげる
・物理的矛盾があっても半分正解であれば半分点数をあげる
という基準で最近はやっている。

この方法の利点は、本番では通用しないかもしれないけど、自分の進行形の実力を把握しやすいこと。いきなり0点にしてしまうと極端に点数が低くなってしまうから。
今の自分のようにボーダーラインにあると、本番式の採点だと極端になってしまう。

逆に欠点は実力以上に点数が良くなってしまう。

どちらが良いのかは好みだと思いますが、採点基準がはっきりしない以上は今のやり方の方が良い。


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第54回 実技2 問1 精度の要求が半端ない問題

過去問三周目になってようやく気が付いた、とんでもない精度を要求している問題。

第54回 実技2問1(1)の穴埋め問題。
②鹿児島から台風中心までの距離(km)を10の倍数単位で求めよ、っていう問題。
簡単そうに見えるけど実はとんでもなく難しい問題。

距離kmを10の倍数単位で求めるって言うことは、5kmの計測精度を要求すると言うこと。
これでもまだピンとこない人のために言い換えると、
緯度換算にして1/20度の精度を要求すると言うこと。
つまり先ほどの問題を言い換えると、

鹿児島から台風中心までの距離を1/20度単位で求めよ。

っていうとんでもない問題。

ネット上の解説を読むと

鹿児島~台風中心の長さ:1.0cm
緯度線10°の長さ:4.0cm
1/4x110 = 275km

どこのサイトもしれっと説明していますが、これだと精度不足。
(たまたまうまくいっているだけ)

5kmっていうのは、問題用紙上では 0.2mm という精度を要求されています。
鹿児島~台風中心の長さで言えば、許容範囲は1.00cmから1.02cm っていう範囲です!!

なので、60海里=110km という近似値でも精度不足。

酷い問題ですよね。
今回は「たまたま」1.00cmが正解だから良かったけど、正解の長さが1.03cmとかだったらほとんどの人は正解できないですよ。(ほとんどの人は1.0cmで計算するはず)

気象予報士試験は時々(断続的で1/2未満)問題の不備が報告されますが、今回もその類いかもしれませんね。



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第60回 気象予報士 実技 過去問を解いてみた

私が受験した第60回の実技試験をやってみました。
(本番を含めると二回目)

実技1 63点
実技2 62点

合格点は66点なので、現時点の実力ではギリギリ不合格ですね~
(自己採点なので本当の点数は不明)

あと7点、1実技あたり3.5点→4点。
これくらいのレベルになると、あと4点は簡単そうに見えてなかなか難しいんだよね。
(以前書いた「あと4点」と偶然一致していた)

それと、第60回実技の解説はまだネット上には少ない。有料のところが多い。

過去問は三周目に入りましたが、どうやら頭打ち状態、いわゆるプラトー状態に入ったかもしれません。二周目と点数差がほとんどなし。

この状態から勝利の方程式を考えてみます。

以前書いたとおり、時間不足による失点は4点。(百点満点換算で)
(実際は実技1か2いずれかが時間不足になるので片方の実技で8点失点することになるはず)
これはあと二ヶ月鍛練を重ねて高速化できたときの期待値。

あと残りの二ヶ月でどれくらい点数を上げられるか?
以前書いたとおり、合格点に達するにはあと半年はかかるが、考え方を変えて、あと二ヶ月でどれくらいの伸びしろがあるだろうか?と言う視点で考えてみる。

知識系・・・2点
作図系・・・2点
作文系・・・4点
合計8点

先ほどの時間不足分をさっ引くと、+4点は期待できることになる。
まさにギリギリ合格。

作文系が一番伸びしろがあるので、これを何とか攻略すれば合格の可能性は見えてくる。

あとは試験テクニックでどれだけ伸ばせるか。
例えば時間不足で8失点となる場合、解けそうにない作文問題で7点だったりした場合、それをあっさりパスすることで、実質的な失点は1点で抑えることができる。
(センター側もそういう戦略をとられることを承知で、7点問題で敢えて簡単な問題を出す場合もあるので判断が難しい。が、一番最後にサービス問題が出題されていた場合は相殺される可能性もある)
とにかく解けそうにない問題をパスできるか?っていうのも鍵になってくる。

あと余談ですが、配点がわかれば手間のかかる割には点数が低い問題は最後にする、という手段が執れますが。。。

問題はこの伸びしろをどうやって伸ばすかなんだよね~

過去問をひたすらやっていても以前の予測通り、4点しか伸びないと思う。
(時間不足で相殺され0点)
現時点では戦略で負けているなぁ

今から有料の講座に申し込むとしても遅いだろうし、不合格覚悟で1月までは今の戦略で進めるしかないかな。

ただ疑問に思うのは、プラトーに達したとは言え、なぜ合格点が取れないのか?
問題のほとんどは理解・納得はできるし、正解を見れば「なぁ~んだ」っていうパターンが多い。
もし、正解を見てもわからない問題だけを不正解とするのなら90点以上は取れる。
このギャップを埋めることができれば合格間違い無しだが、そのためには何が必要だろうか?
なぜ答えを見ればわかる問題を正解できないのだろうか?
ここに伸びしろはあるだろうか?

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第47回(平成28年第二回) 学科専門 問6 寒冷低気圧

あと二ヶ月あれば学科両科目の合格はできる!
ということで、過去問の中で謎問題だったものを掲載し、過去問は完璧状態を目指します。

問6 寒冷低気圧について述べた次の文 (a) 〜 (d) の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から一つ選べ。

(a) 寒冷低気圧は,対流圏中・上層で低気圧性の循環が明瞭だが,地上天気図で低気圧として解析されることはない。
(b) 寒冷低気圧の中心部では対流圏界面が大きく垂れ下がっていて,垂れ下がった部分より上では気温が周囲に比べて低い。
(c) 夏季に日本の南を西進する寒冷低気圧の多くは,偏西風帯から切り離された低気圧である
(d) 夏季に寒冷低気圧が日本付近に東進してくると,その東側から南東側にかけては,暖湿流が入りやすいため,積乱雲が発達することが多い。

この問題で謎なのは下線部分。
夏季に日本の南を西進する「低気圧」なら、「あ、台風だね」とわかるけど「寒冷低気圧」???
私は見たことがないけど、みなさんあります?

偏西風から離れてきたヤツだから、梅雨前線が北上した辺り?
だからかなり北の方から切離してきた低気圧?
それとももっと東の方から切離した低気圧が、偏東風に流されてやってきた?

「夏季に日本の南を西進する」っていう言葉がなければ「正しい」なんだけど、そもそもそんな低気圧なんて無いでしょ?で「誤り」にしたいけど正解は「正しい」。

Wikipediaによると、
> 日本周辺で季に発生する場合、アリューシャン列島からミッドウェー諸島近傍で発生した蛇行から切り離され、一週間程度で小笠原近海まで南西方向に進むケースが見られる。
とある。

ググって見つけた気象庁のpdfファイルには、
> UCLは、寒冷低気圧が偏西風帯から分離し、亜熱帯域から熱帯域に達した後、停滞または偏東風に流されて西進する特徴を持つ。一般的に、中緯度で見られる寒冷低気圧などは東進するが、UCLは西進するために、夏季には日本の太平洋側では特に注目すべき現象である。

そういうものは実際あるらしい。
けど、これが日本ではどんな影響があるのだろうか?
これが台風みたいに北上して被害をもたらすのだろうか?

先ほどのpdfファイルには、
> UCL 周辺では対流雲が活発化し、この対流雲域が台風にまで発達することがある。
とある。

どれほどの頻度で出てくるのか知らないけど、今後注意してみたいところ。

これが年に1~2回あり、数年に一度大きな被害がある、というのなら問題の価値があるけど、そんなことは滅多にない、であれば出題しないで欲しい。

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問題に不備あり - 第38回学科専門 問3

第38回学科専門は正解率67%。
またもや不合格。(まぐれ当たりは除く)
全体的に知識の不確実性がボーダーラインを越えられなかった原因、という感じだった。

その不正解の問題の中で問題自体に不備があったもの。

問題はこちら→http://camj.kitakamidai.com/kakomon/pastexamsm/sm38k/s38k03.html

この問題は台風の移動速度を求める問題、というのは問題文をすべて読まなくてもわかった。
従って、台風の中心位置を知らないと解けない問題というのはすぐにわかる。

しかし、レーダーで風向がわかっても二つのレーダーの位置関係がわからないと台風の中心位置を求めることが出来ない。

そこまで私はわかっていたのだが、その位置関係について問題には一切書いていない。



回答の解説を読むとレーダーの位置関係は下にあるスケールが使えるらしい。
だがそんなことは問題文に一切書いていない。
AとBの位置が微妙にずれていることは気になっていたが、まさかレーダーの物理的な位置関係を表しているとは思わなかった。もし思ったとしてもそれは推測の域でしかない

従ってこの問題は
与えられた情報だけではこの問題は解けない
が正解のはずだが、選択肢にはない。

私の解釈がおかしいだろうか?

もし仮に、これと似たような状況が「現場」で発生した場合、あなたは説明のないスケールをそのまま素直に使うことが出来るだろうか?それによって得た結果を公衆に対して発表することが出来るだろうか?
もしそんなことをしたら予報士失格。
不確実な情報だけで台風の移動速度を求めることになるからだ。

この問題文には、
「なお、レーダーの動径およびそれぞれの位置関係は下の距離スケールに従うものとする。」
と言う断り書きが「必ず」なければならない。

この問題を正解に導くためには、位置関係もこのスケールで測る必要がある、という暗黙の事実に気がつかなければならないという特殊な条件下のテクニックを使う必要がある。つまり、試験テクニックも問われていることになる。
しかし予報士になるにはそんな試験的テクニックは必要ない。もちろんあったほうが合格率を上げる要素になるかもしれないがそれが合格のための条件というのはおかしい。
「現場」では絶対にやってはいけないことを要求するのはおかしい。

予報士という資格は一体どういう能力を要求しているのか首をかしげたくなる問題だ。


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