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誰の役にも立たない気象予報士のお勉強

気象予報士一発合格目指して、メモ代わりに書いていきます。 →それほど甘くはなかったので四苦八苦する様子を書いています →6回目で合格しました!

高速化 - ノット物差しよりは船乗りの速度計算のほうが速い、など

高速化を重点的に過去問の検討を行ってみました。

某サイトでは「ノット物差し」なるものを強く推奨されていて、私はそれに同意するほどの感覚が無いため検証してみました。

具体的な検証結果は掲載しませんが、

ノット物差しが有利となるケースはかなり少ない

でした。それよりは別の方法が有利という結論です。
※ノット物差しは、計算が本当に苦手、という人向けらしいので完全否定するつもりはありません

検証の結果、次の値を覚えておくだけで計算時間を削減できると思いました。

・ノット物差し計算
  12Hの場合、8mm/10kt で計算
・km物差し計算
    約3.6mm/100km
・海里物差し計算
    15海里/mm

上記の数値を覚えておけば、かけ算で答えを出す機会が増えます。
割り算をなくせるので計算間違いが劇的に減るかもしれません。
上記は緯度10度が40mmを前提にした場合です。
40mmからずれた場合は補正するか、まじめに計算するか、、

上記以外にもっと便利・高速な方法が実はあります。
こちらは某有料サイトで知った方法ですが(実際の現場では普通に使われている?)、
船乗りの速度計算という計算方法。

移動距離をコンパス・デバイダで測り、それが緯度何度分か?で求める。
もし3度分である場合は、5kt x 3 = 15kt とすぐに求まります。
(12Hで1度の移動は5ktなのでx3すれば求まる)
この方法の利点は、緯度の天気図上の長さに依存しないところです。
また、実技問題の多くは5kt単位で求めらるので、この方法が誤差も含めて考えやすい。
多くの場合は定規を使わず、目分量で求められると思います。
(緯度・経度読み取り問題と同じ感覚)
もし3.5°とか4.5°となった場合は、正解例も必ず二つ用意されるはずです。

40mm縛りだと、それからずれると計算で時間がかかり、計算ミスも起きやすく・・・でしたが、度数で考えるとそれらの問題から(ある程度)解放されます。

※藤田塾ではこのあたりのテクニックはなかったので残念なところ。

あと、最近発見したのが 1110は37の倍数 だと言うこと。
10°緯度線が37mmのとき、かつkmで求められているときは、1110/37=30が使えます。
また、10°緯度線が36mmや38mmである場合、かつ求められる精度が100km単位であれば、37mmに近似してもまったく問題ありません。
過去にもそういう問題があり、前線のF値を求める問題の時は要注意です。


【まとめ】


次のことを(体で)覚えておけば、ノット物差しなどを使わなくても高速に導き出せる場合が多いです。

1度は、5ノット(12時間の場合)
10ノットは、8mm(12時間の場合)
1mmは、15海里
100kmは、約3.6mm
1110÷37=30
※mmがあるところは、10°緯度線40mmの場合に限る

計算が(かなり)簡単になるだけで、無くすことはできません。
なので、それでもノット物差しが良いと言う人はどうぞそちらで。

最後に

最近は距離・速度などの計測系の問題が増えているように感じますが、
昔は1ノット単位など高い精度を要求され、最近は5ノット単位や100km単位が多いように感じます。ですので、ここで記載している高速化手法は最近の問題では特に有効ではないかと思います。

ここは役に立たない情報ばかりですが、珍しく役に立つ情報でしたので必要であれば詳細を書きたいと思います。(実際の過去問を交えながら)
恐らく、そういうところまで深く突っ込んでいるサイトはないかと思われます。

その前に、このブログ、誰も読んでいないと思いますけど(汗
それと、私が合格してからにします。
時間が取れないのと、競争率を高くしたくありませんから(半分冗談)


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第64回気象予報士試験 受験票

受験票が届きました。

札幌で受験というのは(ご当地以外の人には)珍しいと思うので掲載。



札幌に二泊しますが、ホテル代が非常に高い。
観光地はどこも高いです。
(逆にインバウンドに狙われないような宿は2~3年前とあまり変わらない)

札幌で受験するのは今回が最初で最後と思われるので、統計情報も掲載。



上図、「(一般合)25」 と 「50歳~59歳 27」に私が含まれてますね。


上図、「神奈川県 3」に私が含まれています。(3人もいる)

北海道大学で受験したいというのもあったけど、広すぎて少人数の試験には適さないのかな。

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今回の気象予報士試験のスタンス・ほか

第64回気象予報士試験のスタンス

現時点で第59回までの過去問をやり直したところです。
実質80~90点くらいの答案を書けるようになったと思うのですが、問題点がある。

・ぽかミスが非常に多い
・時間内にすべて解ける自信が全くない

ぽかミスで-10点前後、時間内に解けなくて-10点前後、結果60~70点と言うことになる。
さらに、これはあくまで何回も解答した過去問なので、さらに-10点となり50~60点で不合格確定。

逆に、ぽかミスさえしなければ合格圏内にあると言うことになる。

ぽかミスを減らすには急がないこと。
今回は合格する気がないので、すべての問題を解く必要はない、すべての問題を解く必要はない・・・と言い聞かせて、最速のマイペースで、ぽかミスゼロを目指して受験するつもり。

それでは合格ができないのはわかっているけど仕方ない。
あと3週間ですが、合格は諦めています。

そもそも今回は学科試験さえ合格できれば良い。
本気を出すのは来年の1月。


続いてデータベーススペシャリスト試験のスタンス。

想定していたとおり、午前2の現時点での点数は40点くらい。
一つ一つ学習しているので合格点の60点までは順調にいけると思う。
しかし、問題は午前2が60点レベルでは合格できない。
なので目標は80点。
80点に達するまでは午後の学習をするつもりはないし、予報士試験が終わって一ヶ月ちょっとで午後問題を学習するほどの時間はないと思われる。

なので、受験はするけど、午前2の80点越えで満足できればいい。

仮に今回不合格なら、来年も受験するのか?
今のところ全くないですね。。
以前も書いたとおり、あくまでデータベース技術の網羅的な知識を学習したいだけで、この資格自体に興味はなかったりします。

ただ、もし予報士試験がなければ、丸々二ヶ月間試験勉強に費やせるので、恐らく楽勝モードで合格できると思います。予報士試験、難しすぎ。。


ついでに11月の工事担任者・総合通信試験のスタンス。

三科目あるうちの二つ(基礎・法規)が免除なので受験するのは技術のみ。
申し込みサイトを見て気が付いたのですが、総合通信の技術試験は80分もある。
当初、問題集を見た感じでは私の知っているところが多い、これなら簡単そう、と思ったけど、80分って意外と量が多い。

ただ、この資格は知識を得たい、というよりは簡単そうなので取得したい、というのがきっかけなので、本気で取得したい。
それに、(非常に重たい)予報士試験から完全に解放されている時期なので、ほぼ100%、一ヶ月間集中できるので合格できる可能性は高い。








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第58回 実技1 問1(1)⑪等温線の温度傾度問題

さらにもう一つ疑問点があります。

第58回 実技1 問1
(1) 問題文の途中から。
図2(下)によると、紀伊半島沖の低気圧に伴う温暖前線及び寒冷前線は、850hPa面の12℃の等温線に概ね対応している。
この前線に伴う等温線の集中帯の温度傾度は、温暖前線の方が寒冷前線よりも(⑪)。

⑪の選択肢 大きい 小さい

図2(下)の850hPa等温線図を掲載します↓

どこの温度傾度を見るかによって傾度の大きさが違ってきますが、私が引いた赤線は妥当ではないでしょうか?
等温線の集中帯である6℃~12℃に着目してみると、明らかに温暖前線側の方が温度傾度が大きくなっています。
ところが正解は、

温暖前線の方が寒冷前線よりも(大きい)。

です。
ということは、正解において見ている寒冷前線側の温度傾度というのは、私が引いたオレンジ色のところを言っているのでしょうか??
これであれば温暖前線の方が温度傾度が大きいとハッキリと言えます。

解説サイトを見ても、どこの温度傾度で判断したのかまで一切書かれていません。
(解説を書いた本人もわかっていないはず)

なぞ。



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第57回 実技2 問2(1)トラフの追跡問題

トラフの追跡問題で疑問点があります。

第57回 実技2 問2
(1) 27日9時に日本海中部にある低気圧の予想に関連して、以下の問いに答えよ。
①図2(上)に灰色の太実践で記入された500hPa面のトラフが、27日21時に5640mの等高度線と交わる点の傾度を、図5(上)に基づいて1°刻みで答えよ。

今回の問題は、等高度線ではトラフを判断できない、特殊な問題です。
そのため、このような問題を解くコツは、
 - 12時間であればトラフに大きな変化はない(という前提にする)
 - 27日9時は5640~5760mにトラフがあるので大きくずれることはない


27日9時のトラフに、注目点を手書き↓

27日21時のトラフも同様に手書き↓



着目点が正しいとすると、どの辺がトラフになるか明白なはず。
5640m等高度線と交わる経度は138°くらいになり、正解の140°には遠く及ばない。

解説をしているサイトは、基準を示さず、適当にトラフを引いて、140°と答えています。
(どのサイトも根拠を見つけられていないと思われる)

もし正渦度の極大点を基準にするのであれば、27日9時には+51と+116があるのでそれぞれの対応付けが必要だが、私は見つけられない。
仮にちょっと離れた+63や+113を対象にするとトラフの傾きが極端に変化するので、これは対象にできない。

となると、やはり私が注目している-60の負の渦度極大点。
正の渦度域の形状も似ているし、大きく外れていないと私は思うが、正解と大きく外れる。

謎だ。


後日、無の状態で見直すと、着目点がよろしくなかったと思われる。

27日9時でのトラフは、負の渦度領域を跨いで正の渦度極大点を結んでいる。
それはどこなのか?無いではないか??
ということで前回は別のところを通すことになったが、北側の正の渦度極大点は無くなったものの、正の渦度域はまだあるのでそこと結ぶ、としたのが次の図。


これが正解になるわけですが、これを選択する根拠が、
・正渦度域が二つに分かれたところ
・正渦度極大点のあるところ、ただし1つしか見つからない(ほかにもあるけど、かなりずれてしまう)
ちょっと弱いけど、私が示したトラフよりは確度が高いような気がする。

ということで、正解以外に妥当な根拠が見つからないので、正解例通りなのか。

私の中ではこれが一番難しいトラフ解析かもしれません。




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