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誰の役にも立たない気象予報士のお勉強

気象予報士一発合格目指して、メモ代わりに書いていきます。 →それほど甘くはなかったので四苦八苦する様子を書いています

大学入試の地学はどんなレベル?

ずいぶん昔に受験した大学入試試験(当時共通一次)ですが、選択科目であり、受験も勉強もしたことの無かった「地学」。気象予報士をある程度勉強してみるとどんなものだろうか?とちょっと興味本位で試してみました。

試験問題はここに

2010年 地学I
第4問
A 台風、熱帯低気圧に関する問題

問1
ア 湿潤
イ 乾燥

# 気象予報士なら減率の数値も覚えておかなければいけません。

ウ 気圧傾度力

# これも予報士なら当然。

問2 4

# これも簡単ですね。

B 大気の構造と組成に関する問題
問3
エ 水蒸気
オ フロン
カ 塩素

# これも簡単

問4
2? オーロラはもっと上じゃなかった?


問5
C 海流に関する問題
いきなり難しそうな問題ですね。予報士なら地衡風と同じように考えれば解けそう。そもそも地衡風がわからなくても解けるかも?

問5
「流速が勾配に比例する」とあるので単純な数学レベルの問題。
Cの勾配・・・(1.2-0.8)/(300-100) = 0.002 [m/km]
回答地点の勾配・・1.2/100 = 0.012 [m/km]
なので求める答えをxとすると、
0.25:x = 0.002:0.012
x=1.5

問6
よくわかりませんが消去法的に回答すると。。。
1・・?
2・・それはないだろう
3・・これは間違い
4・・これだ!
素直に4でした。

【答え合わせ】
問1 4→○
問2 4→○
問3 3→○
問4 2→○
問5 2→○
問6 4→○

怪しいところもありますが、一応全問正解。
気象予報士の試験から見ると、大学入試の地学Iは、学科・一般問題の基本的なところが理解できていればどれも解ける問題っていう感じです。逆に気象予報士をやっていなかった1年以上前の自分が受験したら、
問1 ×
問2 ×
問3 たぶん○
問4 ×
問5 地衡流はわからないけど、「比例」をキーにして解けたかも?
問6 ×
という状況だったのではないかと思います。


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観測値の発表

気象業務法第6条の中に、次の規定があります。(要約)

「政府機関及び地方公共団体以外の者が気象の観測の成果を発表する場合は、技術上の基準に従った観測機器を使わなければならない」

とあります。これを温度計を例に書くと、
「技術基準に適合していない温度計で測定した温度を発表してはいけない」
ということになります。では、ここにある堆肥の温度の記録にある外気温の掲載はこの法律に違反しているのではないか?という疑いが。(105円の温度計なので技術基準もヘッタクリもない)
この場合問題となるのはこれが「発表」に当たるかどうか。

気象庁によると

Q.観測の成果の発表とは、どういうことですか
A.広く大勢の人に示すことです。例えば、テレビ、ラジオでの放送、新聞などへの掲載、電光掲示板での掲示、ホームページへの掲載などが含まれます。

この最後の「ホームページへの掲載」がもろに該当します。

また、この規定の例外に「国土交通省令で別に定める場合を除く」とありますが、ざっと見た感じでは今回の問題に関する例外規定は見つけられませんでした。

ということは・・・趣味の関係で気温をWebページに掲載している人はたくさんいると思いますが、みんな気象業務法違反って言うことになるのでは?

気象業務法のこの手の違反は、「気象業務」を行っている場合に限っている規定が多いのですが、今回については業務であろうと、趣味でやっていようが、観測値のいかなる発表も法律に従って行わなければならない、というとんでもない法律になっています。(という解釈で間違っていない?)

この法律の意図は、技術基準に満たない装置で計測した数値を元に誤った行動・判断を取り、その結果大きな被害が発生しないように、というところにあると思いますが、この条文のままだとかなりの人が法律違反になってしまいます。

私の堆肥の記録を見て、それで行動・判断を行い、被害を被る、なんていうアホなことをやるヤツは絶対にいないと思いますが、もし本当にそんなアホなヤツが被害を被って訴えられたら私は罰金を払う必要がありますし、民事裁判で損害賠償なんて言うことも可能です。

この法律はもうちょっと限定した方が良いんじゃないのって思いますが。。

【追記】

商店街などで電光掲示板ではなく、紙に書いた掲示板で温度表示をする場合もありますが、これもこの法律が適用されるのでしょうか?
仮に温度計が適合しているとしても、表示手段が人手による更新だと実際の気温とずれてしまう可能性があります。


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平成21年1回・学科

学科・一般
15問中7問正解(うち4問は消去的に正解)

学科・専門
15問中5問正解(うち5問は消去的に正解)

なんとも酷い結果。
この回より難易度が上がったように感じます。
また出題の文章も紛らわしく、わかりにくくなっており、問題文の善し悪しもありますが、理解が曖昧だと解けない問題が増えたように感じます。
(でもこの回の合格率が高かったのは合格基準を甘くしたから?)

学科・一般
一般気象学を「ある程度理解できれば解ける」と思っていたのが、この回をやってみて「しっかり理解しておく必要がある」という認識に変わりました。
それでも一般気象学以上の難易度は無いように感じます。

学科・専門
気象庁のホームページにある情報をしっかり理解しておけば解ける問題が多いですね。(私はほとんど見てなかった)
またローカル気象学など少し踏み込んだ本をある程度理解しておけば問題自体は難しくないと思います。

ということで、
・一般気象学をもう一度しっかり復習
・気象庁のホームページを隅々までチェック
でしょうか?

今までの学習法ではちょっと甘いと痛感したので、再度気合いを入れてやることにします。


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太陽の光は大昔の光!?

もう一つ、「トコトンやさしい太陽の本」からです。

太陽の光は、太陽の表面から地球まで約8分程度かかるということは多くの人は知っているかと思います。(気象予報士を目指すような人なら)
しかし、その光の元が太陽表面に出てくるまでどれくらい時間がかかるのか?
なんと数十万年もかかるそうです。

コアな物理学にはあまり詳しくないので、(感覚的に)信じがたいところがあるのですが、現在認識されている事実を簡単に書くと、核融合で発生したガンマ線が太陽内部で吸収・放射を繰り返し、最終的な太陽から放射される電磁波になるまで相当長い旅をするらしいです。

しかしガンマ線から可視光になるまでそんなに時間が必要なもののでしょうか?
放射能の半減期も(人間から見ると)長いと感じますが、そんなスケールとはまったく違う反応があるなんて。



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チチウス・ボーデの法則

最近は気象予報士の勉強をサボって、
山崎耕造著「トコトンやさしい太陽の本」
を読んでます。その中から。

太陽系の惑星の太陽からの位置関係は、

(4+3x2^n)/10

と言う関係だそうです。この式の答えが太陽からの距離(天文単位)になります。
(ただし実測値との誤差が数%程度ある)

水星 n=-∞
金星 n=0
地球 n=1
火星 n=2
小惑星 n=3
木星 n=4
土星 n=5
天王星 n=6
海王星 n=7・・・からちょっとずれている

これを「チチウス・ボーデの法則」と言います。
こんな簡単な法則性があるなんて今まで知りませんでした。(へぇ~)

現在のところ、これに特別な根拠はなく、偶然の賜物と考えられているようです。でもきっと何かと関係しそうですけどね。

リーマン予想も当初は単なる数学上の問題でしかなかったのに、物理的に意味を持つ円周率πとの関係があることが発見されましたしね。


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