気象予報士を勉強したからこそわかってきたけど、気象庁は色んな事を出し過ぎてわけがわからない。
一般の人なんてなおさら。
昔は大雨警報、避難勧告、避難命令、ってすごくシンプルだったけど、今は色んな告知があって、気象予報士の勉強を再開するまでさっぱりわからなかった。
警戒レベルに5段階あるっていうことを、ようやく半分くらいの人は知っているでしょうか。
警報の上に特別警報があるっていうのも同じくらいの認知度でしょうか。
では、警報はレベル3で特別警報は5だということを知っている人はどれくらいいるでしょうか?
恐らく2割もいないと思う。
では、「土砂災害警戒情報」ってどのレベルに該当するのか知っている人はどれくらいいるでしょうか?
恐らく1割もいないはず。気象予報士を勉強している私でさえ、つい最近気が付いた!
それまでは大雨警報の補足的な情報だと思っていましたよ。
もちろん、土砂災害警戒情報は歴代1位2位の記録的な大雨(など)っていうことは知っていましたけど、まさか警戒レベルの4に該当するとは。
学習している私でさえ、え?と思うようなシステムなので、間違いなく今後も名称などが変更されるはずです。
ではさらに、警戒レベルと、警報・特別警報と、河川の氾濫がどのように対応しているのか知っている人はどれくらいいるでしょうか?恐らく5%未満だと思う。
警戒レベル5が大雨特別警報で、氾濫発生情報っていうのはなんとなくわかるでしょうか。
では、河川の氾濫情報には、
氾濫発生情報
氾濫危険情報
氾濫警戒情報
氾濫注意情報
の4種類がありますが、これと警戒レベル・警報がどのように対応しているか。
警戒レベル5 大雨特別警報 氾濫発生情報
警戒レベル4 土砂災害警戒情報 氾濫危険情報
警戒レベル3 大雨警報 氾濫警戒情報
警戒レベル2 大雨注意報 氾濫注意情報
ここで注目して欲しいのは、「警戒」という名称がどこにあるのか?
氾濫についてはレベル3で使っているのに大雨ではレベル4で使っているわけですよ。
警戒レベルについてはすべてに使っている。
こんなの一般の人には絶対に理解されない。
(気象予報士試験ではここぞとばかりに出題される?)
せめて土砂災害警戒情報じゃなくて、土砂災害危険情報でしょう?って普通の人は思うよね?
法律では気象庁以外は警報を出してはいけないって厳格に規定されているけど、今や警報の意味が薄れている。(大雨警報だけど河川は警戒すればいいだけだよ、危険ではないよ)
私より遙かに知識・経験がある人が考えた結果だと思うけど、もっと考えて欲しいよね。
一体誰のためのシステムなのか。
それと「熱中症警戒アラート」っていうネーミングはやっぱりダサい。
警戒という言葉とアラートと言う言葉を二重に重ねて伝わると思っているんでしょうか?
だったら警報とかじゃ無くて、「警報アラート」とか「特別警報アラート」とかみんなアラートつければいいんじゃないの?
一体上の人間は何を考えているのかよくわからない。私より頭の良い人達。
Z世代が管理職に出世したら「ヤバい警報」とかになるんでしょうか?
もう私には言葉遊びにしか見えない。
メディアでは警戒レベルの解説を付け加えるから大丈夫、って言うけどだったら警報とかもう要らないでしょう?
大雨警戒レベル4
氾濫警戒レベル4
とかで十分なんじゃない?
法律で規定されている「警報」なんて言う言葉は要らないでしょう?
気象予報士の勉強をしていると、こういう細かいことが気になるし、出題されるから嫌になっちゃうよね。
例えば正誤問題で、
「土砂災害警戒情報は警戒レベル4であり、同様の河川のはん濫警戒情報は同じ警戒レベルである」
もうこんな嫌らしい問題は気象予報士では日常茶飯事だし、本当に嫌になる。
(たぶん嫌らしすぎて出題されない)
本気でいやらしい問題を作成しようと思ったら、
「土砂災害警戒情報は警戒レベル4であり、大雨による河川の氾濫も予想されるため、同じ警戒レベル4であるはん濫警戒情報も出される」
よく考えると、土砂災害警戒情報と洪水は直結しないから誤だとわかるんだけど、正と答えさせようとする意図が見え見えの嫌らしい問題。
嫌らしいけど、この文は二つの意味で「誤」が存在するので出題されてもおかしくないな。。
(ちょっと前の私なら土砂災害警戒情報はレベル4ではないから誤、で正解しそう)
もしこれがそのまま出題されたら、漏洩を疑われるので罰せられるかも(笑)
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