一般気象学 第二版 p.241 真ん中付近
「台風の中心部ではまわりより温度が高い。静水圧平衡の関係により中心部の気圧はまわりより低い。」
と書いてあるが、静水圧平衡は
Δp/Δz = -ρg/RT
とあるように、温度によって変わるのは気圧の傾きであり、気圧そのものではない。
もし温度の違いで気圧が異なると言うことを言いたいのであれば、(3.1)式や(3.2)式の
pV=mRT
p=RρT
ではないだろうか?
さらに台風の中心部を静水圧平衡で説明してもいいのだろうか?
とても穏やかとは思えない、台風の中心部。
もちろんまわりに比べれば遙かに穏やかだが。
私の勝手な想像では、
・台風の中心部は相対的に穏やかだから静水圧平衡が近似的に使える
・温度で決まるのは気圧傾度だが、温度が高いと緩やかになる。台風の上層付近を基準にすれば、気圧傾度が緩やかな分、下層の気圧は低くなる
それらを説明するのが煩わしいので、気象学の間では常識化し、「静水圧平衡により温度が上がれば気圧が下げる」と言っているのだろうか?
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