気象予報士一発合格目指して、メモ代わりに書いていきます。 →それほど甘くはなかったので四苦八苦する様子を書いています
第56回気象予報士試験 実技2問2(2)①(a)
台風の移動距離を海里単位で答える問題です。
正攻法はこちらです。(てるてる風雲録)
台風の移動距離を天気図上で測ると28mm
緯度10°は41mm
正攻法では、28÷41×600≒410 ですが、計算は時間がかかり、間違いやすい。
一つの高速化手法として、緯度10°を41mmではなく、40mmとみなすことです。
これによって、
28÷40×600 = 0.7x600=420
と少し簡単になります。
41mmが40mmとしているため誤差が出ますが、30海里まで許容するので問題ないと思われます。
本当にそうなのか調べる必要がありますが、調べる時間が無いのでここはこれで良しとして諦める。(調べる時間があるのなら正攻法でちゃんと計算した方が速い)
もう一つの高速化手法。(これが本題)
緯度10°が40mmの場合、天気図上の1mmは15海里になります。
これを覚えておけば、
28×15=420
ですぐに正解を計算できます。
暗算が苦手な人はちょっと工夫して、
28x15=14x30=420
で計算します。(2桁×2桁の計算が2桁×1桁の計算になります)
以上を簡単にまとめると、
28÷40×600
という計算が、
28x15
という計算に置き換えることができます。
また、30の倍数で答えよ、ということは30海里単位、つまり2mm単位の誤差まで許容されると考えることができます。
これを頭の中で瞬時にわかれば、28mmのうち2mmまでの計測誤差は許されると直感的にわかりますので、41mmを40mmで計算しても問題ないとわかります。
(本当はそこまでは許容されませんが、感覚的に)
【覚えること】
色々と書いて「面倒臭い」と思われたでしょうが、覚えることは
1mm=15海里
たったこれだけです。
これさえ覚えておけば、面倒臭い計算をする必要がなくなります!
ただし、この変換は緯度10°が40mmという前提なので、それだけ注意してください。
ここは問題文がどれだけの誤差を許容しているかによります。
【余談】
ちょっと待てよ。面倒臭いと言われた先ほどの計算、
28÷40×600
という計算は、x÷40x600なので、600÷40=15じゃないか?
であれば、計算方法を工夫するだけで1mm=15NMを暗記する必要ないよね?
確かにその通りです。
が、時間のない実技試験でそこまで気が付いて計算できるかどうかですね。
なので、私は1mm=15NMという”公式”を覚えた方が良いと思います。
覚えた上で、使えるときがあれば「チャンスが巡ってきた!」となると思います。
いやいや、なんでそこまで面倒臭いことを一人で議論しているの?
と思われるかも知れませんが、これが泥臭い予報士試験の実体です!
本当につくづくそう思います。
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