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ということで、過去問の中で謎問題だったものを掲載し、過去問は完璧状態を目指します。
問6 寒冷低気圧について述べた次の文 (a) 〜 (d) の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から一つ選べ。
(a) 寒冷低気圧は,対流圏中・上層で低気圧性の循環が明瞭だが,地上天気図で低気圧として解析されることはない。
(b) 寒冷低気圧の中心部では対流圏界面が大きく垂れ下がっていて,垂れ下がった部分より上では気温が周囲に比べて低い。
(c)
夏季に日本の南を西進する寒冷低気圧の多くは,偏西風帯から切り離された低気圧である。
(d) 夏季に寒冷低気圧が日本付近に東進してくると,その東側から南東側にかけては,暖湿流が入りやすいため,積乱雲が発達することが多い。
この問題で謎なのは下線部分。
夏季に日本の南を西進する「低気圧」なら、「あ、台風だね」とわかるけど「寒冷低気圧」???
私は見たことがないけど、みなさんあります?
偏西風から離れてきたヤツだから、梅雨前線が北上した辺り?
だからかなり北の方から切離してきた低気圧?
それとももっと東の方から切離した低気圧が、偏東風に流されてやってきた?
「夏季に日本の南を西進する」っていう言葉がなければ「正しい」なんだけど、そもそもそんな低気圧なんて無いでしょ?で「誤り」にしたいけど正解は「正しい」。
Wikipediaによると、
> 日本周辺で
夏季に発生する場合、
アリューシャン列島から
ミッドウェー諸島近傍で発生した蛇行から切り離され、一週間程度で
小笠原近海まで南西方向に進むケースが見られる。
とある。
ググって見つけた気象庁のpdfファイルには、
> UCLは、寒冷低気圧が偏西風帯から分離し、亜熱帯域から熱帯域に達した後、停滞または偏東風に流されて西進する特徴を持つ。一般的に、中緯度で見られる寒冷低気圧などは東進するが、UCLは西進するために、夏季には日本の太平洋側では特に注目すべき現象である。
そういうものは実際あるらしい。
けど、これが日本ではどんな影響があるのだろうか?
これが台風みたいに北上して被害をもたらすのだろうか?
先ほどのpdfファイルには、
> UCL 周辺では対流雲が活発化し、この対流雲域が台風にまで発達することがある。
とある。
どれほどの頻度で出てくるのか知らないけど、今後注意してみたいところ。
これが年に1~2回あり、数年に一度大きな被害がある、というのなら問題の価値があるけど、そんなことは滅多にない、であれば出題しないで欲しい。
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