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誰の役にも立たない気象予報士のお勉強

気象予報士一発合格目指して、メモ代わりに書いていきます。 →それほど甘くはなかったので四苦八苦する様子を書いています

問題に不備あり - 第38回学科専門 問3

第38回学科専門は正解率67%。
またもや不合格。(まぐれ当たりは除く)
全体的に知識の不確実性がボーダーラインを越えられなかった原因、という感じだった。

その不正解の問題の中で問題自体に不備があったもの。

問題はこちら→http://camj.kitakamidai.com/kakomon/pastexamsm/sm38k/s38k03.html

この問題は台風の移動速度を求める問題、というのは問題文をすべて読まなくてもわかった。
従って、台風の中心位置を知らないと解けない問題というのはすぐにわかる。

しかし、レーダーで風向がわかっても二つのレーダーの位置関係がわからないと台風の中心位置を求めることが出来ない。

そこまで私はわかっていたのだが、その位置関係について問題には一切書いていない。



回答の解説を読むとレーダーの位置関係は下にあるスケールが使えるらしい。
だがそんなことは問題文に一切書いていない。
AとBの位置が微妙にずれていることは気になっていたが、まさかレーダーの物理的な位置関係を表しているとは思わなかった。もし思ったとしてもそれは推測の域でしかない

従ってこの問題は
与えられた情報だけではこの問題は解けない
が正解のはずだが、選択肢にはない。

私の解釈がおかしいだろうか?

もし仮に、これと似たような状況が「現場」で発生した場合、あなたは説明のないスケールをそのまま素直に使うことが出来るだろうか?それによって得た結果を公衆に対して発表することが出来るだろうか?
もしそんなことをしたら予報士失格。
不確実な情報だけで台風の移動速度を求めることになるからだ。

この問題文には、
「なお、レーダーの動径およびそれぞれの位置関係は下の距離スケールに従うものとする。」
と言う断り書きが「必ず」なければならない。

この問題を正解に導くためには、位置関係もこのスケールで測る必要がある、という暗黙の事実に気がつかなければならないという特殊な条件下のテクニックを使う必要がある。つまり、試験テクニックも問われていることになる。
しかし予報士になるにはそんな試験的テクニックは必要ない。もちろんあったほうが合格率を上げる要素になるかもしれないがそれが合格のための条件というのはおかしい。
「現場」では絶対にやってはいけないことを要求するのはおかしい。

予報士という資格は一体どういう能力を要求しているのか首をかしげたくなる問題だ。




その程度なら許容範囲だ、というのならこの問題文は、
「図(2)は図(1)の3時間後である。台風の推定移動速度を(1)~(5)から選べ」
で十分だろう。


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